チャレンジ章とは

チャレンジ章とは、小学校中学年(カブスカウト)の課程における選択課目のことです。

「社会生活」、「自然と野外活動」など5つの分野で全40課目が設定されています。

活動や生活の中で進級課目に取り組みつつ、自分の興味があるものや得意なものから自由に挑戦することができるのが特徴です。

隊の指導者やご家族一緒になって取り組むことで、生活の幅を広げ、個性を伸ばし、自信を深めることにつながります。

チャレンジ章のねらい

選択科目は、スカウト教育において、少年たちの生活の幅を広げ、個性を伸ばし、自信を深めるためのものです。
それは、知識や技能を修得するためだけでなく、少年の豊かな人間形成に貢献できるものであり、チャレンジ章を設定したねらいもここにあります。

修得課目が全課目の完修を目標に設定されているのとは 違ってチャレンジ章は、少年が余暇をつくりだして、自分の興味と計画によって選択し、挑戦するものです。

その内容は、少年の将来に役立ち、人生に自信と勇気を与えるために、どんな少年にも興味の糸口を与え、自分から進んで楽しく進歩成長を促すものになっています。
少年が選択科目に挑戦し「チャレンジ章の記章をつけた」 ということはその技能の標準に達し、さらに向上しながら奉仕の可能性を示しているものであって、その技能の専門家になったという意味ではありません。

少年は、多くの技能を追求することによって個性を伸ばすことができときには自らの隠れた能力を発見して自信をつけます。
やがては、それが将来の職業の芽生えにもなり、あるいは生涯の趣味として生かされていくことにもなります。

個々の少年は、チャレンジ章課目の中から自分の趣味や特質に応じて自由に選択して履修し、その過程において自分の能力を発見して自信を持ち、個性を伸ばしていきます。

指導者の役目は、少年一人ひとりに対して魅力あるチャレンジ章を見つけさせて、その履修に熱中することにあります。
そして、これをカブスカウト活動の楽しさのなかで行わせるのです。
つまり自然に自分の知識と技能を伸ばし、進歩するように導いていくものです。

チャレンジ章の種類

チャレンジ章は、カブスカウトが身近な目標に一人ひとりがその持ち味を活かしながら幅広く挑戦できるよう
「社会性活」「自然と野外活動」「技術」「スポーツ」「文化・趣味」
の5つの区分に分け、以下の40の課目が設定されています。

1 社会生活

1. 国際 2.市民 3. 友情 4. 動物愛護 5. 案内 6. 自然保護 7. 手伝い 8. 災害救助員

2 自然と野外活動

1. 天文学者 2. 自然観察官 3. ハイカー 4.キャンパー 5. 地質学者 6. 気象学者7. 探検家 

3技術

1.写真博士 2. コンピュータ博士 3. 自転車博士 4. 工作博士 5. 通信博士 6. 修理博士7.乗り物博士 8. 技術博士 9. 救急博士 10. 特技博士

4スポーツ

1. 水泳選手 2. 運動選手 3. チームスポーツ選手 4. スキー選手 5. アイススケート選手

5文化・趣味

1. 収集家 2.画家 3. 音楽家 4. 料理家 5. フィッシャーマン 6. 旅行家 7. 園芸家 8.演劇家 9. 読書家 10. マジシャン